2011年11月14日-11月18日
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専門家、2回目のドッキングの特徴を解説

2011年11月14日

 ドッキング目標機「天宮1号」と宇宙船「神舟8号」の2回目のドッキングがまもなくに迫っている。2回目のドッキングは1回目とどのように違うのか?どの点が難しいのか?北京宇宙飛行制御センターの副チーフエンジニアである李剣氏が新華社の取材に答え、2回目のドッキングの特徴について解説した。新華網が伝えた。

 李氏は「1回目のドッキングは非常にスムーズに行われ、精度も高かった。現在、結合体は天宮が後ろ、神舟が前の状態で飛行しており、神舟は背面飛行の状態になっている。2回目のドッキングの前には、天宮1号がまず180度向きを変え、頭を後ろに向け、神舟は通常の飛行姿勢に戻る。この状態は1回目のドッキング時と同じだ」と語る。

 李氏によると、2回目のドッキングが1回目と違う点は2カ所あり、1つはドッキング前に切り離しが必要な点、もう1つは太陽光が照らす場所で行われる点だ。

 切り離しは新しいプロセスだ。李氏によると1回目のドッキング成功後、2つの宇宙機はしっかりと固定された。この固定を外し、ドッキング機構を通じて2つの宇宙機を押し離すことで、両者は一定のスピードで離れて行く。切り離し後、2回目のドッキング条件があるかどうか確認し、その後ドッキングが行われるという。

 もう1つの違いは太陽光の有無だ。1回目のドッキングは太陽が当たらない影の部分で行われたが、2回目は太陽光が照らす場所で行われる。李氏は、「ナビゲーション・測量設備が強い光の干渉を受けるため、何らかの状況が発生する可能性がある。これは安定的なドッキングに極めて大きな試練となるだろう」と語る。

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