演算速度の実測値が中国で初めて毎秒1000兆回を超えたスーパーコンピュータ「星雲」が16日、国家スーパーコンピュータ深センセンターで稼動を開始した。人民日報海外版が伝えた。
「星雲」は中国科学院計算技術研究所が開発し、スパコン開発製造大手の曙光公司天津産業基地で製造されたコンピュータで、中国の完全自主開発によるもの。
同システムの演算速度のピーク値は毎秒3000兆回、実測性能は毎秒1271兆回に達する。倍精度浮動小数点演算速度の実測値が毎秒1000兆回を超えたスパコンは中国では初、世界では3台目となり、普通のパソコンに置き換えると20万台分の演算能力を持つ計算になる。
同システムは2010年5月に発表されたスパコン計算速度ランキングTOP500では世界2位、最新ランキングでは世界4位にランクインしている。このほか、星雲は1ワットあたりの演算速度が4億8千万回にのぼり、環境にもやさしい。