中国宇宙科学技術集団公司(CASC)の孫為技師長は18日の記者会見で、「有人宇宙船『神舟9号』『神舟10号』を2012年に相次いで打ち上げ、有人のドッキング実験を実施する。成功すれば、有人宇宙飛行プロジェクトの第2段階が無事完了したことになり、宇宙でのドッキング技術が一層確かなものになる」と語った。
孫技師長は、今月初めに行われた無人宇宙船「神舟8号」と宇宙実験室「天宮1号」とのドッキング成功について、「中国が宇宙でのドッキング技術をすでに獲得したことを示している」としながらも、「今回は初の飛行実験に成功したというだけで、有人のドッキング実験はまだ実施していない」と指摘。「『神舟9号』『神舟10号』を2012年に相次いで打ち上げ、有人のドッキング実験を実施する。成功すれば、有人宇宙飛行プロジェクトの第2段階が無事完了したことになり、宇宙でのドッキング技術が一層確かなものになったといえる」とした。
中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室の王兆耀副主任(副室長)は、天宮1号が軌道に乗って以降、軌道の維持や保持、各種設備の定期的なメンテナンスなど長期的な管理を行い、来年の有人ドッキング実験に備えていると説明。観測データによると、各システムはいずれも正常に稼動しており、2年間の設計寿命まで飛行を続けられる見通しという。