中国の南極調査船「雪龍」は19日夜、オーストラリア・フリーマントル港での物資補給を終え、南極の中山基地へ向けて出航した。途中、暴風圏を通過する。雪龍は暴風圏通過を4回予定しており、今回がその最初となる。新華社が伝えた。
気象予報隊員の孫虎林氏によると、雪龍は22日には温帯低気圧の影響で8-9級の強風に遭遇すると予測される。一時的な突風は10級以上、波高は最大4.5メートルに達する可能性がある。暴風圏を無事通過するため、予測風向・波浪状況に基づき針路を定めている。26日には南緯60度を越えて氷区に入る予定だ。
暴風圏は南緯40度から65度周辺の、1年中温帯低気圧が発達し、西風の激しい区域。中国の南極観測隊は毎回この区域を通過している。