2011年11月21日-11月25日
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中国独自開発の甲板昇降式プラットフォームが進水

2011年11月21日

 外国のコア技術独占を打ち破り、中国が独自開発した初の甲板昇降式掘削プラットフォーム「CP-300」の進水式が遼寧盤錦海洋工程装備制造基地・遼河油田造船所で行われた。中国の石油設備は深海へ向けて重要な一歩を踏み出した。「科技日報」が19日付で伝えた。

 「CP-300」は昨年9月28日に盤錦海洋工程装備制造基地で建造開始。設計は遼寧陸海石油装備研究院有限公司、建造は遼河石油装備制造総公司が担当した。水深300フィート以内の世界中の様々な海洋環境下で油田掘削作業を行える。最大掘削作業深度は9000メートルに達する。重量7000トンで設計定員110人、一度に15の坑井を掘削できる。掘削船は型長さ60.98メートル、型幅55.78メートル、型深さ7.62メートル。脚長は125.3メートル。

 石油プラットフォームには主に固定式と甲板昇降式の2種類ある。前者は一般的に浅い海だけで用いられる。後者は比較的深い海に用いられ、タグボートによる新たな坑井への移動も可能。海外では300フィートの甲板昇降式プラットフォームは一基10億元以上する。

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