2011年11月21日-11月25日
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中国初の人工降雨専用飛行機「運-八C」の運用が開始

2011年11月22日

 河南省気象局によると、人工降雨専用飛行機「運-八C」はすでに専門家による検収を通過し、正式な業務運用を開始している。気象制御用に改造された中国初の飛行機であり、河南省および周辺各省との共同気象制御事業を力強く支えている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 河南省気象制御センターの鮑向東主任によると同機は「河南省空中雲水資源開発プロジェクト」の重要な一環で、世界先進の雲物理探測設備、現在先進の3種類のクラウドシーディング装置に加え、中国先進の北斗衛星測位・無線音声通信設備を搭載。航続時間、飛行高度、積載量共にこれまでの「運-七」型機の倍以上に達し、中国で最も性能が良く、最も先進の設備を搭載した、最も完全な気象制御飛行機となっている。

 今年春の干ばつでは、他省を跨り7回出動。被害を大幅に緩和し、小麦の生産確保、森林火災のリスク軽減、生態環境の改善に大きく貢献した。

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