2011年11月21日-11月25日
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中国初のドッキング技術、特許を取得

2011年11月23日

 上海国際会議センターで22日、ランデブー・ドッキング技術特許証書の授与式が行われ、国家知的財産局の田力普局長が中国初のランデブー・ドッキング任務を成功させた上海航天技術研究院に特許証書を授与した。

 上海航天技術研究院は国に対し45件の特許を出願。今回授与されたのは宇宙機のドッキング機構、ドッキング緩衝機構試験台など15項目。

 ドッキング機構は同院が16年をかけて開発に成功したもので、中国の宇宙開発史上最も複雑なメカトロニクス製品だ。同院はまた、宇宙におけるドッキングの複雑な環境をリアルにシュミレーションするため、世界一流の機能・性能を誇るドッキング・緩衝・宇宙環境シュミレーションシステムを完成させた。開発者はドッキング機構の信頼性を向上するため、地上でドッキングテストを1101回、切り離しテストを647回積み重ねた。

 宇宙船「神舟8号」とドッキング目標機「天宮1号」は今月3日と14日の2回にわたり宇宙でのドッキングに成功した。これにより中国はロシア、米国に続き、独自のドッキング技術を掌握する世界第3の国となった。また中国は有人宇宙飛行プロジェクト第2段階のキーテクノロジーを把握したことになり、これは中国の有人宇宙飛行プロジェクト発展にとって重大な影響をもたらす。

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