2011年11月21日-11月25日
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中国、大型鋳造・鍛造物の国産化に成功

2011年11月23日

 中国機械製造業において、これまで大型鋳造・鍛造物を輸入に依存していた受動的な局面が根本的に打開された。「第11次五カ年計画(2006-2010 年)」国家科技サポート計画の重点プロジェクト「大型鋳造・鍛造物製造キーテクノロジーと設備研究開発」がこのほど、検収に合格した。これは、中国が大型鋳造・鍛造の技術と産業化に向けて初歩的なブレークスルーを果たしたことを意味する。科技日報が22日に伝えた。

 国からの10年間にわたるサポート、10億元を超える研究資金、そして多くの科学技術計画のサポートを受け、中国は大型鋳造・鍛造物製造における一連のキーテクノロジーを掌握し、重大製品ラインナップを形成、国外による独占を打開した。同技術は原子力発電・水力発電・火力発電・船用ディーゼルエンジンなどの分野で急ぎ必要とされている。

 大型鋳造・鍛造物製造キーテクノロジーと設備研究開発はこれまでずっと、中国のハイエンド製造技術発展のシンボルの1つだった。「第9次五カ年計画(1996-2000)」の末期、科技部は大型鋳造・鍛造物のマクロ発展戦略を制定。「第10次五カ年計画(2001-2005)」の初期にはキーテクノロジーの開発に重点を置き、「第10年五カ年計画」末期から「第11次五カ年計画」初期にかけて個々の製品の産業化モデルを達成。「第11次五カ年計画」期間に産業全体の全面的なアップグレードを図った。

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