2011年12月12日-12月16日
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港珠澳大橋香港口岸が着工 香港と珠江デルタを3時間で結ぶ

2011年12月15日

 12月14日、港珠澳大橋香港口岸(出入国検査場)が着工式を開催した。香港口岸は港珠澳大橋から香港に入る際のゲートであり、旅行客や車両に対してサービスを提供する、香港、珠海、マカオの3地を結ぶ中枢である。

 情報によると、港珠澳大橋は全長50キロ弱に達し、制限時速100キロで香港、珠海、マカオの3地を結ぶ海上橋。島、トンネル、橋に関わる大型工事が含まれ、3地の道路や口岸と結ばれ、近年では国家最大級の道路プロジェクトの一つとなる。

 竣工後、港珠澳大橋は世界最長の6車線沈埋トンネルとなり、海上の距離が世界最長の橋・トンネル複合道路となる。大陸水域の大橋メインブリッジは、2009年年末に着工した。

 香港特別行政区の曾蔭権行政長官は着工式で、「港珠澳大橋は3地が初めて共同推進する、大型越境インフラ建設であり、3地提携のモデルである。また3地経済のさらなる融合と発展に対して、重要な意義を持つ」と述べた。

 港珠澳大橋の建設により、陸路輸送のコストと時間が大幅に削減され、香港?珠海の道路交通時間は、3-4時間から数十分間に短縮される。珠江デルタ西部は、香港から車で3時間以内に収まる。

 14日に着工した香港口岸埋め立てプロジェクトは、香港国際空港北東の海面を含み、150ヘクタールの人口島を築く。

 3地政府は共同で大橋メインブリッジの建設に資本金を提供する。珠海の資本金は70億元(約840億円)、香港は67億5000万元(約810億円)、マカオは19億8000万元(約238億円)に達し、その合計金額は大橋メインブリッジ工事費用の約42%を占める。その他の費用は、銀行融資により賄う。

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