中国が自主開発した衛星通信システム「Anovoシステム」が15日、正式に発表された。中国ではこれまで、多くの業界で長期的に国外から輸入したVSATシステムに依存して衛星通信システムネットワークを構築してきたが、今回の国産システム開発によりこの局面が打開され、国内の空白を埋めることとなった。中国網が16日に伝えた。
中国では現在、衛星通信産業が急速に発展しつつあり、VSATシステムはラジオ・テレビ、通信、交通、電力、水利、石炭、石油、金融、科技、医療衛生、教育、環境など各分野と産業で幅広く利用されている。しかし、開発には膨大な資金が必要、技術的難易度が高いなどの理由から、多くの産業では輸入したVSATシステムに依存して衛星通信システムのネットワーク構築を行ってきた。このため衛星通信の安全性が保障されず、VSATシステムの国産化が待たれていた。
国による重点プロジェクトとしてサポートを受けて開発されたAnovoシステムは、これまでに21項目の特許を出願、多くの特許を取得している。さらに今年9月には国防科技成果鑑定に合格し、その技術は世界先進レベルに達している。