2011年12月19日-12月23日
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中国の科学者がモンゴル族の全ゲノム地図を世界で初めて作成

2011年12月20日

 中国の科学者がモンゴル族の全ゲノム地図を世界で初めて作成したことが18日、内蒙古自治区フフホト市で発表された。人民日報が19日に伝えた。

 プロジェクト総責任者の周歓敏・内蒙古農業大学生命科学部動物バイオ技術重点実験室主任によると、これは中国の科学者が初めて独自に完成した、独自の知的財産権を持つモンゴル族の全ゲノム地図であり、中国の人類学、民俗学、人類遺伝学、医学の研究がゲノムレベルに達したことを意味する。

 中心的研究者の1人である白海花・内蒙古民族大学教授は「今回のプロジェクトでは、まずチンギス・ハーンの34代目で、健康なモンゴル族男性の全ゲノムシークエンシングを行い、比較的整ったモンゴル族の全ゲノム地図を作成した。シークエンシングは世界をリードする水準に達している」と説明する。

 今後は、さらに多くのサンプルの全ゲノムシークエンシング・分析を行い、モンゴル族の遺伝情報データベースを構築し、医学その他関連分野の研究に確かな基礎データを提供する方針だ。

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