中国3大電気通信キャリアが20日に公表したデータによると、中価格の端末販売によるけん引を受け、3大キャリアの11月新規3Gユーザー数が大幅増となり、3Gユーザー契約総数が1億1000万件に達した。中国証券報が報じた。
第一創業証券の任文傑氏は、「年末が近づき、3大キャリアのユーザー数がさらに増加する可能性がある。3Gユーザーが携帯ユーザー全体に占める比率が上昇し、モバイルネットワーク業界の商機が拡大される」と指摘した。
◆中国聯通3Gユーザー数、月間338万件増
中国聯通（チャイナ・ユニコム）の月間新規3Gユーザー数は、11月に初めて300万件を超え、今年6月より6カ月連続で月間新規ユーザー数が前月を上回った。11月、中国聯通モバイル業務2Gユーザーは21万4000件増加し、計1億5943万9000件に達した。3Gユーザーは338万4000件増加し、計3653万4000件に達した。
中国聯通の今年度の新規3Gユーザー数は計2247万4000件に達し、経営層が年初に定めた2500万件の目標に、あと252万6000件まで迫った。現在の発展ペースによると、同社が同目標を実現する公算が高い。12月の祝日効果を考慮すると、同社の通年の新規3Gユーザー数は目標を上回ると見られる。
海通証券は、「中国聯通のユーザー規模が急拡大しており、1000元（約1万2000円）クラスのスマートフォン3Gユーザーの増加による効果を示している。同社は第4四半期に1000元クラスのスマートフォンの在庫を800万台確保しており、通年の販売台数が1100万台に達すると見られる」とまとめた。
◆中国移動、ユーザー総数が6億4000万件に
3大キャリアのその他の2社、中国電信（チャイナ・テレコム）と中国移動（チャイナ・モバイル）の3Gユーザー数も、計3000万件を超えた。
11月、中国電信の携帯電話ユーザーが310万件増加し（10月の334万件からやや鈍化）、携帯電話ユーザー総数が1億2300万件に達した。うち3Gユーザーは216万件増加し、10月の276万件から21.7％減少した。1－11月、同社の3Gユーザー数は計2106万件増加し、11月末時点で3Gユーザー総数が3335万件に達した。
中国移動のユーザー数は11月に543万件増加した（10月は537万2000件）。同社の今年の新規ユーザー数は6030万2000件に達し、ユーザー総数は計6億4000万件に達した。うち11月の新規3Gユーザー数は267万9000件に達し、10月の216万7000件から増加した。現在、同社の3Gユーザー総数は4800万7000件に達している。
中国移動はこのほどグローバル開発者大会を開催し、モバイルネットワークに関する戦略を公表した。これは電気通信キャリアが、3Gユーザーの規模化を実現し、モバイルネットワーク市場の開拓に動き出したことを示している。