2011年12月26日-12月30日
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中国で大規模なネットユーザー情報漏えい、総数は1000万人超

2011年12月27日

 中国最大のソフトウェア開発者コミュニティ、CSDNのユーザーデータベースが攻撃にあい、640万人以上のユーザー情報が漏えいした。その後、多玩遊戯、人人網、178、ドゥードゥー牛(ドゥー=口+都)、開心網、天涯社区、世紀佳縁、百合網等のサイトの「パスワード集」が、相次いでネット上に出現した。情報漏えいにあったユーザー総数は、1000万人を超える。斉魯晩報が報じた。

 各サイトは、自サイトの情報は漏洩していないと称しているが、ネットユーザーの間で懸念が広まっている。22日は冬至であったが、ネットユーザーは「パスワード変更日」と名付けた。

 ネット専門家は、CSDNから漏えいした640万人以上のデータを分析し、「123456789」が最もよく使用されるパスワードであることが分かった(全体の3.66%)。「12345678」が2番目によく使用されるパスワードで、使用者数が21万2751人(3.31%)に達した。3番目によく使用されるパスワードは「11111111」で、使用者数が7万6346人(1.19%)に達した。

 45%のユーザーは数字のみのパスワードを設定し、12%はアルファベットのみのパスワードを設定した。数字とアルファベットを組み合わせたパスワードを設定したユーザーは、39%にとどまった。このようなパスワード設定には、危険性が高い。

 中国インターネット情報センターがさきほど発表した報告書によると、コンピューターウイルスやトロイの木馬に攻撃されたネットユーザーは、今年上半期に2億1700万人(全体の44.7%)に達した。アカウントもしくはパスワードが使用されたネットユーザーは1億2100万人に達し、また消費詐欺にあったと回答したユーザーは8%に達した。

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