2012年01月09日-01月13日
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中国、気象衛星「風雲2号07星」の打ち上げに成功

2012年01月13日

 中国は北京時間1月13日8時56分、西昌衛星発射センターからキャリアロケット「長征3号甲」を用いて気象衛星「風雲2号07星」を打ち上げることに成功した。中国新聞網が伝えた。

 西安衛星観測制御センターのデータによると、ロケットと衛星は打ち上げから約24分後に切り離され、「風雲2号07星」は近地点高度211キロ、遠地点高度3万6139キロ、軌道傾斜角24.4度の対地同期軌道に入った。今後、一連の制御を通じ、衛星は最終的に東経112度の赤道上空に位置することとなる。

 「風雲2号07星」は静止気象衛星であり、中国航天科技集団公司所属の上海航天技術研究院が開発と生産を手がけた。同衛星は、▽地球に対する持続的な気象モニタリング▽気象・海洋・水文を含む環境モニタリングデータの収集と伝送▽宇宙環境のモニタリング--などを行うことができる。

 専門家は「今回の打ち上げ成功により、中国気象衛星の持続的、安定的な運行の信頼性が高まり、中国及び周辺国の天気観測、気象予報、防災・減災に向け、重要な役割を発揮するだろう」と指摘する。衛星の使用者は中国気象局。

 今回の打ち上げに使われたロケット「長征3号甲」は中国航天科技集団所属の中国キャリアロケット技術研究院が開発したもので、長征シリーズによる打ち上げは今回が157回目となる。

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