北京電信は16日、同社が春節（旧正月）の休暇後に無料でのブロードバンド通信速度アップを計画していることを明らかにした。北京電信の全てのユーザーが対象となり、光ファイバーユーザーの場合、通信速度は最高で20Mbpsとなる。京華時報が伝えた。
北京電信によると、今回のスピードアップはユーザーが現在契約している通信速度を、無料で一段階ずつアップするというもの。例えば、現在512Mbpsで契約しているユーザーは1Mbpsに、1Mbpsのユーザーは2Mbpsに、2Mbpsのユーザーは4Mbpsに、という具合だ。光ファイバーユーザーは最高で20Mbpsにアップする。今回のスピードアップは自動的に行われるものであり、申請などは不要。
スピードアップは段階的に進められ、まず一般家庭ユーザーのスピードアップが行われた後、企業ユーザーの順となる。スピードアップが行われた後、サイト上で告知される。
国家情報化専門家諮問委員会が昨年発表した「中国情報化情勢の予測と分析（2011）」によると、世界のブロードバンド平均通信速度は5.6Mbpsに達している。一方、中国の平均ダウンロードスピードはわずか1.8Mbpsと大幅に遅れをとっている。北京電信は今回の無料スピードアップにより、一般家庭のブロードバンド平均速度が4.7Mbpsに達し、世界水準に近づくと予測する。このほか、北京のブロードバンド市場にはこれまで家庭向けの20Mbpsのサービスがなく、北京電信は、北京地区ブロードバンド業務における最高スピードを提供することとなる。