2012年01月16日-01月20日
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MARS500の参加者・王躍氏が栄誉称号を取得

2012年01月17日

 模擬火星旅行実験「MARS500」に中国人クルーとして参加した、中国宇宙飛行士科学研究訓練センターの教員・王躍氏がこのほど、「模擬火星旅行実験勲功」栄誉称号を取得した。人民日報が伝えた。

 MARS500はロシアなどの国が発起した実験で、王氏はロシア・フランス・イタリア出身のクルー5人とともに2010年6月3日から520日間の間、外部から完全に隔離されたモジュール内で過ごし、火星飛行をシュミレーションした。うち、火星への飛行は250日間、火星での滞在は30日間、地球への帰還は240日間。6人のクルーは実験期間中、5カテゴリー、105項目の実験を行った。

 有人宇宙飛行プロジェクトの常万全・総指揮は「MARS500の実験を通じて大量の重要なデータが得られた。これは人類の火星探査にとって大きな意義を持つだけでなく、有人星間旅行にとっても重要な参考となり、大きな影響力を持つ」と語る。

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