バスほどの大きさを持つ小惑星が先ごろ、地球からわずか約6万キロメートル(地球と月との距離の6分の1)の場所を通り過ぎ、天文学者が「ニアミス」を大きく報じた。香港「文匯報」が29日に伝えた。
米国の小惑星センターの担当者によると、同小惑星「2012 BX34」は直径約19メートル。米国・アリゾナ州で先週、ある観測家が接近を観測したという。
実際、地球は日常的に小惑星の脅威にさらされている。ドイツ航空宇宙センター(DLR)の科学者は、ロケットを使って小惑星の軌道を変えたり、探査機で小惑星を牽引、あるいは小惑星を直接爆破するなどの方法で地球に近づきすぎた小惑星から地球を守る計画を立てている。
同計画にはEU委員会が約400万ユーロを投資。また科学機関も180万ユーロの資金援助を行っている。科学者たちは3年以内に同計画の試験を行い、2020年から地球の「防衛」を開始する予定だという。