2012年01月30日-01月31日
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北京、新自動車排気ガス排出基準を実施へ 今年下半期

2012年01月31日

 中国で現在施行されている機動車(自動車、二輪車、そのほか電動車など原動機付き車両全般を含む)排気ガス排出基準について、北京市環境保護局は30日、全国に先駆けて「国IV基準」(ユーロIVに相当)からより厳しい「国V基準」への引き上げを今年の下半期に行う見通しを明らかにした。石油製品の基準も引き上げられ、名称も変更されるという。人民日報傘下の経済紙「国際金融報」が報じた。

 同局によると、新排出基準に適合するオイル製品の指標もすでに定められているという。同局は清華大学(北京)など20余りの機関と共に新排出基準および新石油製品基準の実験を行い、昨年から研究が進められていた新基準のディーゼル・オイルに関する草案指標は車両に使用することが可能であると結論。新排出基準施行に当たり技術的な支持を得ることができたという。

 同局は、機動車から排出される汚染物質による大気汚染を抑制するためには、さらに老朽化した自動車の淘汰を進める必要があると指摘。8年以上使用されている自動車は同市全体量の20%余りにすぎないものの、汚染物質の排出量は排出総量の60%以上を占めているという。

 そのため、同市は2015年末までには計40万台以上を淘汰する目標を掲げている。うち今年は、老朽化した自動車10万台以上を淘汰させる一方、ディーゼル・オイルを使う機械などの管理やバイクから排出される汚染物質の抑制に向けた抜き取り検査などを強化する方針という。

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