2012年02月06日-02月10日
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中国政府、水資源区を4493区画に区分化

2012年02月07日

 中国国務院(政府)は6日の記者会見で、水資源区に指定されている中国全土の主な河川・湖の区画を4493区画に区分し、各水域の機能に基づいて位置付けを行い、保護・管理を実施していくことにより、水資源の受容力と経済・社会の発展とのつり合いを取る方針を明確にした。中国共産党の機関紙「人民日報」海外版が7日付で報じた。

 中国政府は2020年をめどに、中国全土の水資源区に指定されている主な河川の水質基準到達率を80%にまで引き上げ、2030年には、ほぼ100%を達成したいとしている。

 中国は長年、水不足に悩まされており、不足量は毎年平均536億立方メートルに達している。2010年に3902カ所の水資源区に対して実施された全国観測評価で、水質が基準値に達している水資源区は46%にとどまった。また、17万6千キロの河川のうち、飲料水の基準としては最も低い3類に達している部分は38.6%にとどまった。また339の省と省の境界ごとの調査でも、3類に達している部分は48.7%だった。

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