2012年02月06日-02月10日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年02月06日-02月10日 >  チャイナ・モバイル 香港で4Gの周波数落札

チャイナ・モバイル 香港で4Gの周波数落札

2012年02月07日

 中国最大の移動体通信事業者「中国移動」(チャイナ・モバイル)は6日、香港電訊管理局が実施した競売で、30MHz幅のTDD(時分割複信方式)の周波数2330MHz-2360MHz帯を落札したことを明らかにした。同社は今回落札した周波数帯を利用して、3G(TD-SCDMA)の次世代通信規格「LTE」(Long Term Evolution)のTDD版「TD-LTE」の構築を香港でも進めたい考え。中国国営のラジオ局「中央人民広播電台」の公式サイト「中国広播網」が報じた。
  
 同社は2009年2月にも香港の競売で、上りと下りの通信を別の周波数帯で行う「FDD-LTE」の周波数を落札。「LTE」ネットワークの構築が順調に進められ、今年の3月には香港で実用化される見込み。
  
 「中国移動」は今回の落札に関して、「『FDD』の資源不足を補うことができるほか、世界の4Gの主流技術『TDD』と『FDD』を融合した『LTE』ネットワークの構築を効果的に進めることができる。そして、各端末の交互性実現のための実際的なモデルケースとなるであろう」と、今回の落札の意義を強調。
 
 また、今回の落札により、「FDD」の4G周波数帯と「TDD」の4G周波数帯、両方を有する移動体通信事業者となった同社は今後、「LTE」の発展において重要な役割を担うようになると見込まれている。
  
 香港電訊管理局は2011年11月11日、2.3GHz 帯のTDD周波数帯を無線通信サービス用として割り当てることを決定、6日競売にかけられた。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます