2012年02月06日-02月10日
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国家電網 中国最大の超高圧送電線建設へ

2012年02月08日

 「中国政府網」によると、電力配送会社最大手「国家電網公司」の楊慶副社長はこのほど、「第12次5カ年計画」(2011-15年)期間中、新疆ウイグル地区で中国最大の送電線となる±1100キロボルトアンペアの超高圧送電を建設するプロジェクトを計画していることを明らかにした。同プロジェクトの現実性などに関する研究報告もすでに完了しているという。新華社通信傘下の証券業界専門紙「上海証券報」が7日付で報じた。

 同社の関係者によると、同プロジェクトは、同社が進めている「3縦3横1ループ」と呼ばれる超高圧送電網の整備の一環。同送電網のうち雲南省-広東省、四川-上海の±800キロボルトアンペアの超高圧送電プロジェクトはすでに完成、操業が始まっている。同送電線の操業により重要設備における貴重な経験を得ることができ、今回のプロジェクト発案にまでつながった。

  同社の発展策画部呂建副主任によると、今回のプロジェクトには計350億元(約4200億円)が投じられる見込み。同送電線は新疆の油田会社准東能源開発有限公司の西部拠点を起点とし、四川省成都市まで結ばれ、新疆のほか、甘粛省や青海省、四川省の4省全域をカバーする。全長約2600キロ。

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