2012年02月06日-02月10日
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中国がADS-Bを独自開発、国産化を実現

2012年02月09日

 中国民用航空局が8日に開催した「民用航空空中交通通信誘導監視設備使用許可証の授与式」において、同局の空管業界管理弁公室の蘇蘭根主任は、「同設備を中国民間航空の管理に用いることで、中国国内の技術的空白を補填し、国外による独占状態を打破できる。これは中国民間航空の、重大設備の自主イノベーション・国産化における、画期的な進展を示すものだ」と述べた。新華社が9日報じた。

 同設備を開発した民航空管技術装備発展有限公司の陳兵総経理は、「ADS-Bは次世代の民間航空管理の運営モードを支える中核設備となる。同設備はこれまで、欧米の先進国に独占されていた」と語った。中国は輸入設備を利用して、中国民間航空初となるADS-B航路(成都-ラサ)を開通した。これにより航空機の離陸間の時間が10分から7分に短縮され、運行効率を高めた。20数名の研究者が3年間に渡り研究を行い、同社は国産のADS-Bを開発した。レーダー管制と異なり、同設備の大きさはパソコン並みで、価格もレーダー管制塔の10分の1以下となった。

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