中国で先月30日から今月5日の1週間にハッカー攻撃を受けて内容を改ざんされた政府系ウェブサイトは46サイトで、前週とほぼ横ばいだったことが9日、中国国家インターネット応急センター(CNCERT)への取材で分かった。新たに見つかったセキュリティーホールは167個で、前週の約6.4倍に増えた。中国国営の新華社通信(電子版)が伝えた。
CNCERTが同期間、中国のインターネットのセキュリティー状況について評価を実施した。インフラネットの運営状況はおおむね安定しており、改ざんされたサイトの数は518サイトと前週よりも約33.9%減少。うち政府系サイトは46サイトで、前週とほぼ横ばいだった。
ただしインターネットを取り巻くセキュリティー状況はなお楽観視できない状況にある。CNCERTの調査によると、同期間中にウイルス感染したコンピューターの台数と新たなセキュリティーホールの数はいずれも明らかに増加。うち新たなセキュリティーホールは、ハイリスクのセキュリティーホール46個を含む計167個に上り、前週の約6.4倍に増加している。