2012年02月13日-02月17日
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非中国系外国人専門家に100万元の補助金 北京

2012年02月14日

 北京市人力資源(マンパワー)・社会保障局(人力社保局)は13日、2012年度「外国人専門家(外専)千人計画」申請の受付を同日から開始すると明らかにした。条件を満たす非中国系外国人専門家が北京で就業あるいは創業する場合、出入国・居留・報酬などの各分野で特別政策や待遇が適用され、中央財政から一人あたり100万元(約1200万円)の補助金が一括で支給される。北京晨報が伝えた。

 人力社保局担当者によると、「外専千人計画」は、中国政府の人材導入策「千人計画」のうち、特に海外ハイレベル人材に的を絞ったプロジェクトという。

 国家外国専門局の申請条件によると、対象専門領域に人文社会分野は含まれていない。

 外国人専門家の実情を考慮し、これまで55歳だった「外専千人計画」の申請年齢上限が65歳に引き上げられた。選ばれた外国人専門家は、出入国、居留、医療、税収、報酬など各分野での特別政策・待遇を享受できる。また、中央政府はこれらの専門家に、一人あたり100万元の補助金を一括で支給する。ハイテク分野、特に基盤研究に携わる外国人専門家には、これ以外に300万元(約3600万円)から500万元(約6千万円)の科学研究費補助金が支給される。

 「外専千人計画」は、中国の経済・社会発展における重点業界とコア分野の需要にもとづき制定、実施されており、10年間で500人から1千人の海外ハイレベル人材の導入を目指す。今のところ、年間4万人以上の外国人専門家が北京で就労しており、主に教育、科学研究、製造、衛生など各業界に分布している。

 北京市「外専千人計画」の応募条件は次の通り。

▽海外で博士号学位を取得している
▽海外の大学・科学研究機関で教授もしくはそれに相当する職務を担当している、または有名企業で高級職に就いている、または知的財産権(コア技術)を保有している

・本務先の人事部と本人が、最低3年以上連続、年間9カ月以上、中国で就業することを承諾している

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