2012年02月13日-02月17日
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中国製風力発電製品にクロ仮決定 ダンピングで米貿易委

2012年02月14日

 米国際貿易委員会(ITC)は現地時間10日、中国から輸入された風力発電製品が米国内で不当に安く販売されているとして、米業界のダンピング(不当廉売)被害を認める「クロ」の仮決定を下した。ダンピングの事実があったかどうかについて、米商務省が今後調査を継続する。人民日報系の国際情報紙、国際金融報が13日伝えた。
 
 米政府は中国製品の輸入をめぐり、自動車タイヤや太陽光発電製品などに対するダンピング調査と相殺関税調査を相次いで実施している。今回の調査対象は中国企業4社が生産する風力発電タワー。生産能力からみれば、今回の調査が企業にもたらす経済損失はわずかなもの。ただ専門家は「自動車タイヤから太陽光発電製品、今回の風力発電製品に至るまで、中国製品に対する米国のダンピング調査はすでに常態化している」とし、WTOルールを活用して中国企業が自身の利益を守る必要性を指摘している。

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