薬物による交通事故の発生を効果的に予防するため、中国の科学技術者はこのほど、唾液から薬物を迅速に検出する技術の開発に完成させた。これにより薬物検査が一層スピードアップされることになる。人民日報系の北京紙「京華時報」が20日伝えた。
ここ数年来、薬物を使用して自動車を運転し事故を起こすという「毒駕」の問題がたびたび発生していたが、従来の尿検査による検査方法では人手や手間がかかり、時間もかかりすぎていたため、路上での検査には不向きだった。
中国科学院(科学アカデミー)生物物理研究所の下部組織である北京中生朗捷生物技術有限公司の技術者によると、同公司は国内で唾液を利用したドライバーからの薬物検出検査に使用する唾液検査カードを他社に先駆けて開発し、近く国家食品薬品監督管理局が発行する医療器械登録証を獲得する見込みだ。このカードによる検査では、わずか1-2分で結果がわかるという。
北京市公安局が専門家の意見を集めたところ、唾液からメタンフェミンやモルヒネなどの薬物を検出する技術は操作が簡単で時間もかからず、娯楽場所や路上などでの検査に適しているとの声が寄せられたという。