2012年02月27日-02月29日
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南極の中山基地、開設23周年を迎える

2012年02月27日

 中国の南極中山基地は26日、降りしきる雪の中、開設23周年の記念日を迎えた。現在南極で観測を行っている中国第28次南極観測隊はこの日、中山基地の「誕生日」を祝った。新華網が26日に伝えた。

 中山基地は1989年2月26日に南緯69度22分24秒、東経76度22分40秒の地点に開設された。中国にとって長城基地に続く第二の南極観測基地となる。開設以来23年間、中山基地の建設面積は絶えず拡大を続けてきた。これまでに綜合棟、宿舎棟、気象棟、発電棟、車庫などの建物が完成し、まるで「小さな村」のようだ。

 規模拡大の一方で、通信手段も大きく改善した。2009年、中山基地にはインターネットが通じた。一部の観測隊員は、「今や、南極観測もまるで長期出張のようなものだ。いつでも家族と連絡をとることができる」と感慨深げに語る。隊員がネットで発表した写真や文章を通じ、ネットユーザーはいつでも南極や中山基地の様子を知ることができる。

 昨年11月3日に天津を出発して以来、今回の南極観察もまもなく終わりに近づいている。李院生隊長によると、今回の観測隊の各任務はすでに最終段階に入っており、中山基地の第二段階の荷卸し任務とその他の観察プロジェクトを終わらせた後、隊員は3月上旬には極地観測船「雪竜」に乗って帰国する予定だという。

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