2012年02月27日-02月29日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年02月27日-02月29日 >  長江通過の地下鉄が全線貫通 国内初

長江通過の地下鉄が全線貫通 国内初

2012年02月27日

 国内初の長江を通過する地下鉄路線・武漢地下鉄2号線(湖北省武漢市)が26日、全面的に貫通し、軌道敷設や内装の段階へスムースに移行した。年内にも開通の見込みだ。新華社が26日伝えた。

 武漢地下鉄2号線第一期工事は総投資額149億1300万元、総延長27.98キロメートルで、21駅が設置される予定だ。完成すれば武漢市都市部の長江を通過する公共交通機関の輸送量の約50%を担うようになり、2015年には一日あたり旅客輸送量がのべ60万人を超えるものと期待される。

 中鉄第四勘察設計院集団の熊朝輝・副総工程師(サブチーフエンジニア)によると、武漢地下鉄2号線のトンネルはさまざまな点で中国一であり、たとえば長江の川底を通過する国内初のトンネルであり、ブラインドシールドで掘削した区間が国内最長のトンネルであり、埋設深度が国内最深の地下鉄用トンネルであり、水圧が国内最大の地下鉄用トンネルであり、川底にポンプ室つきの連絡通路を建設した国内初のトンネルだという。このトンネルは中国都市部の地下鉄トンネル建設にとって貴重な経験を積み上げる機会をもたらした。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます