2012年02月27日-02月29日
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「しわ」ができる年齢、アジア人は欧米人より遅い傾向

2012年02月28日

 皮膚は人体最大の器官だ。体重75キロの成人の場合、皮膚の面積は約2平方メートルにのぼる。これまで、皮膚科の医者が注目してきたのは主に皮膚病だったが、近年は皮膚の健康さ維持と修復にも注目が集まるようになってきた。北京晩報が27日に報じた。

 ロレアル研究開発センターと中国の皮膚病専門家が共同編集した本「現代美容皮膚科学基礎」がこのほど出版された。中国で現代的な皮膚美容に関する科学専門書が発売されたのはこれが初となる。

 専門家によると、皮膚は外部からの様々な刺激から身体を守る防衛線であり、約20万の末梢神経に通じている。皮膚の最も外側は表皮と言い、上まぶたが最も薄く、わずか0.05ミリしかない。足の裏の表皮は最も厚く、1.5ミリに達する。

 女性が最も注目するのは皮膚の老化だが、専門家によると欧州人とアジア人は皮膚の老化において大きな違いがあると言う。中国人の場合、顔の皮膚の老化の主な特徴は色素沈着による「しみ」であり、フランス人の主な特徴は「しわ」だ。中国人女性の顔にしわができる年齢は、フランス人女性より約10年遅い。フランス人女性は若いうちからしわができ、年齢と共にその数は増える。中国人女性の場合、しわが急速に増え始めるのは40歳を過ぎてからだ。

 このほか研究によると、中国の南方と北方でも目尻の小じわのでき方に大きな違いがあるという。南方に暮らす女性の方がほうれい線や眉間のしわができやすく、緯度としわのでき方には一定の影響があることがわかる。

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