2012年02月27日-02月29日
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シノペック、再生食用油を利用した航空機燃料を開発

2012年02月29日

 有害な「地溝油(下水油)」(再生食用油)を高付加価値を持つ航空機燃料にする。この夢の実現が近づいている。シノペック(中国石油化工集団公司)はさまざまな動植物の油脂を原材料とし、自主開発した水素添加技術、触媒技術、加工条件により、中国初の航空機燃料としての基準に合致するバイオ航空機燃料を生産した。同燃料の品質と生産技術指標は、世界の同類ハイテク技術水準に達した。中国民用航空局は北京人民大会堂で28日、同社が開発した1号バイオ航空機燃料の審査申請を受理したことを発表した。科技日報が29日報じた。

 シノペックの王天普総経理は、「石油を原材料とするこれまでの航空機燃料と比べ、当社の1号バイオ航空機燃料は使用期間内であれば、二酸化炭素排出削減の高い効果を得ることができる。一般的な3号ジェット燃料との受容性も高い。当社は現在、原材料の調達に乗り出しており、国内外の有名な飲食企業と提携し、廃油によるバイオ航空機燃料の生産を行なっている。また海藻による航空機燃料の生産技術を開発中だ」と語った。

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