2012年03月05日-03月09日
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中国 大規模な地殻変動観測ネットワークを構築

2012年03月05日

 心電図をとる時、腕や足にクリップをつけてデータを収集するように、科学者は各地に観測点を設け、大地の「健康診断」を行おうとしている。具体的には、中国各地に計260カ所の連続観測点、計2000カ所の不定期観測点を設置し、計器・設備を地下に埋め込んで情報を収集し、衛星観測などのハイテクを駆使して地殻のわずかな変動をモニタリングし、地震予測および地殻運動のモニタリングに向けデータを提供していくというもの。このネットワーク「中国大陸構造環境モニタリングネットワーク」は中国が自主開発した高精度・高解像度の、中国全土をカバーするネットワークであり、すでに国家発展改革委員会の検収に合格している。

 検収委員会は同プロジェクトについて「多目的、開放型、データ資源共有型の地球総合観測ネットワークが構築された。最先端の性能を持つ米国のPBO、日本のGEONETと共に世界3大地殻変動観測ネットワークの1つとなった」との見方を示した。人民日報が5日付で報じた。

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