2012年03月05日-03月09日
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月探査衛星「嫦娥3号」、着陸地点は月面・虹の入り江

2012年03月06日

中国空間技術研究院宇宙科学・深宇宙探査の首席専門家である葉培建氏(全国政協委員)は4日、月探査衛星「嫦娥3号」について次のように語った。新華網が5日伝えた。

 「以前公表したとおり、嫦娥3号の着陸地点候補は虹の入り江、神酒の海、湿りの海、ケプラー(クレーター)、アリスティルス(クレーター)の5カ所だが、総合的に考慮したところ、比較的平たんな虹の入り江が最も着陸に適している。前回打ち上げた嫦娥2号も、虹の入り江に注目していた。嫦娥2号は月面から100キロの軌道で主に探査を行ったが、虹の入り江の写真を撮るため、しばらくの間月面から15キロの地点まで降下した。嫦娥2号が撮影した解像度7メートルの月面写真がこのほど公開されたが、虹の入り江の写真はもっと近い位置から撮影されたため、解像度はこれ以上だ。このため、技術者は同地区の地表を十分に把握している」。

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