2012年03月05日-03月09日
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科学技術部部長:中国に造れないものはない

2012年03月07日

 科学技術部の万鋼部長は6日、全国政治協商会議の致公党と列席の海外華僑の合同会議に出席した。万部長は他国によるハイテク製品の対中輸出規制について聞かれ、「科学技術部部長として大胆なことを言うが、我々を制限できるものはない。中国は今や、宇宙にも行けるし、深海にも潜れるようになった。中国に造れないものはない」と語った。新京報が7日に報じた。

 万部長は、「国力の高まりと技術革新能力の強化に伴い、中国の製品輸入の条件は厳しくなった。一部の国は中国に対する貿易障壁をますます高めている。中でも最も顕著なのは米国であり、対中貿易赤字も最大だ。一方、ドイツは対中貿易が黒字であり、貿易の6割は技術移転がけん引した投資貿易と技術貿易となっている」とした。

 「新中国設立から約60年、改革開放から30年あまりたつが、我々が造れなかった製品はあるだろうか?対中国ハイテク輸出規制には何の意義もない。中国は現在、一部のハイテク技術・製品を輸入しているが、それは中国が造れないのではなく、まだ造っていないだけだ。中国は輸入することで貿易黒字を減らし、世界的な貿易バランスをとろうと望んでいるのだ。中国は平和的発展、国の富強を望むと同時に、世界の発展と密接にリンクし、最高の科学技術資源を使って共同発展を促し、世界各国と共に豊かになりたいと望んでいる」。

 万部長はこのほか、国家最高科学技術賞受賞者のほとんどが高齢者であり、研究の奨励という本来の目的が失われているのではとする声について、「社会各界からの疑問の声には注目しており、良い意見だと思う。我々も熟考する。若者の受賞について考慮するつもりだが、国のために長年奮闘した科学者も重視していく。やはり『貢献』が受賞の基準となる」と語った。

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