2012年03月12日-03月16日
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中国、7-9月にかけ第5次北極観測を実施

2012年03月12日

 国家海洋局の劉賜貴局長が11日に明らかにしたところによると、中国は今年7月-9月末にかけ、第5次北極観測を実施する。これは、第12次五カ年計画期(2011-2015年)に入って以来初の北極に対する総合観測プロジェクトとなる。人民日報が12日に報じた。

 劉局長によると、今回の観測は極地観測船「雪竜」をプラットフォームとして行われ、主な任務は、急速な気候変動・環境変動の原因とメカニズムの研究。

 極地観測船「雪竜」は今回、北東航路を通って北極へ向かう計画だ。もしこれが実現すれば、中国の科学調査船にとって初となる。

 北極への航路には、カナダ沿岸を通る北西航路とシベリア沿岸を通る北東航路の2つがある。北東航路は北欧から出発し、東に向かって5つの海域を通り抜け、ベーリング海峡にいたるまでに58カ所の海峡を通る。

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