中国月探査計画第3期プロジェクト(サンプルリターン計画)の胡浩・総設計師は10日に取材に答え、次に打ち上げられる月探査衛星「嫦娥3号」は、四川省の西昌衛星発射センターからロケット「長征3号B型」で打ち上げられることを明らかにした。華西都市報が12日に報じた。
胡氏は取材に答え、次のように述べた。
中国の月探査計画は「周回、着陸、帰還」の3段階に分けて進められる。これまでに打ち上げられた嫦娥1号と2号は「周回」の段階に属する。間もなく打ち上げられる嫦娥3号は、第2段階の「着陸」に属し、軟着陸した後、月面車で月面探査を行う。
その後に続く第3期プロジェクトでは、月面からの試料採取と帰還(サンプルリターン)が主な任務で、月表土試料を採取し、地球に持ち帰ることが重点となる。すなわち、月面車を使って試料を採取した後、貯蔵器に詰め込み、月面から無人ロケットを打上げ、月軌道上でドッキングを行い、最終的にサンプルを地球に持ち帰る。計画では約2キロの試料を地球に持ち帰る予定となっている。