2012年03月12日-03月16日
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中国産列車、トルコで運行開始

2012年03月14日

 鉄道車両メーカー大手の中国南車株洲電力機車有限公司は13日、中国が独自開発したライトレール列車が初めて欧州で運行されたと発表した。14日付で中国新聞網が報じた。

 トルコ現地時間3月8日19時30分、同社が製造した列車がイズミル市のBONOVA駅(1号線)を出発し、数百人の乗客を乗せてUYGVL駅に向かった。これは中国製ライトレール列車が、正式に欧州で運行を開始したことを意味する。

 同社の王金生・プロジェクトマネージャーは、「イズミル市には現在、ライトレールが1本しかない。またトルコ国鉄のイズバン(近郊列車)がイズミル市を横切り、1号線との乗り換えが可能だ」と述べた。

 同氏は、「中国製列車が運行する1号線は全長11.6キロに達し、傾斜が最大48‰(100メートル内に1-2階建てのビルの高さを上るに相当)に達する。最小回転半径は30メートル、列車の平均速度は35キロだ」と述べた。イズミル市の1号線では、ABB製の旧車両(45両)があるが、中国製の列車(32両)が全面的に運行されると、乗客の45%を負担することができる。これによりイズミル市のレール交通の圧力が緩和される見通しだ。

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