2012年03月12日-03月16日
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三峡、最後の発電ユニットが最終組立・試験段階に

2012年03月16日

 三峡プロジェクト最後の発電ユニットとなる、70万キロワットの大型発電ユニットが14日、回転子のクレーン組み立てを終え、最終的な最終組立・試験段階に入った。人民日報が16日付で報じた。

 この発電ユニット(27号機)は三峡地下発電所に設置されている。回転子の直径は約18メートル、高さ約3メートル、総重量1980トン。回転子は中心体1つと32本のアームからなり、2万枚以上のケイ素鋼板を積層している。

 中国長江三峡集団公司機電工程局の張成平局長は「27号機は三峡プロジェクトの中で国産化が最も進んだユニットの1つであり、単機容量が世界最大の大型蒸発冷却ユニットだ。中国が知的財産権を持つ技術『固定子巻線自動循環蒸発冷却』を採用しており、他の冷却方式と比べて安全性・信頼性・操作・メンテナンスなどの面で優れている」と述べる。

 三峡地下発電所には70万キロワットの発電ユニット6基が設置され、うち5基はすでに発電を開始している。このたび試験段階に入った27号機は三峡プロジェクトの発電ユニット全32基のうち最後の1基であり、今年5月には正式な発電を開始する見通し。

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