2012年03月19日-03月23日
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中国の遺伝子組み換え綿花研究、世界トップクラスに

2012年03月21日

 遺伝子組み換え生物新品種育成重大プロジェクト・綿花プロジェクトの専門家グループが中国農業科学院で20日行った記者会見で明らかになったところによると、中国の第2世代遺伝子組み換え綿花研究は同プロジェクトの支援を受け、国際特許などの知的財産権を取得し、すでに世界トップクラスの水準に達した。これは中国の同分野にとって、遺伝子組み換え害虫抵抗性綿に次ぐ新たな重要成果であり、これまで長期にわたって高級綿花を輸入に依存してきた局面の打開に向け、確固とした基盤を築いた。人民日報が21日に報じた。

 中国農業科学院綿花研究所所長、中国工程院院士の喩樹迅氏は、「中国の綿花不足は年々拡大しており、2002年には12%だったのが、2011年には40%となった。中国の綿繊維の品質は相対的に見て低く、ほとんどが32番手の糸しか紡げない。60番手以上の糸を紡げる優良綿花はほとんど輸入に依存してきた」と指摘する。

 繊維の質を改善し、作物収穫量を向上し、抵抗性を強めるなどを主な目標とする第2世代遺伝子組み換え技術は近年、世界的な研究の焦点となっている。

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