2012年03月26日-03月30日
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スパコン「天河1号」を使って初の遺伝子研究へ

2012年03月27日

 国家スーパーコンピュータ天津センターが明らかにしたところによると、現在中国最速を誇るスパコン「天河1号」はこのほど、世界最大のゲノム研究機構である深セン華大遺伝子研究院と協力協定を結んだ。「天河1号」が遺伝子研究分野で使用されるのは今回が初めて。新華網が26日に報じた。

 深セン華大遺伝子研究院は世界的に有名なゲノム研究機構であり、その次世代シークエンシング能力は世界一を誇る。昨年9月には、深セン華大の北方拠点が天津に設立され、北方におけるR&Dセンター、生産拠点となった。

 今回の提携はまず、ハイパフォーマンス?コンピューティングの研究開発への導入からスタートし、膨大なデータの保存と処理を目的とした、高品質のバイオインフォマティクス解析ツールを開発、膨大なデータから生命現象の規律を探る。

 「天河1号」はこれまでにアニメ・マンガ・テレビ・映画、生物医学のデータ処理などの分野で使われているほか、石油探査データ処理分野では中石油、中石化、中海油の中国3大石油企業と契約を結んでおり、登録ユーザーはすでに300件を超える。

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