中国北車大連電牽開発センターはこのほど、バングラデシュの高速ディーゼル列車プロジェクトに牽引システム・ネットワーク制御システムを提供する契約を獲得した。これら2つのシステムは高速列車のコア技術であり、心臓・大脳に例えられる。中国が自主開発した牽引・ネットワーク制御システムが海外に輸出されるのは今回が初となる。京華時報が4日に報じた。
高速列車はもともと海外から導入した技術であったが、中国は長期間にわたる導入・消化・吸収、そして自主革新を経てコア技術を掌握し、世界の同業他社と競争できる能力を備えた。
同プロジェクトの対象となる車両は20本(60両)、ネットワーク制御システムは20台、牽引インバータは40台、補助インバータは40台。
牽引・ネットワーク制御システムの良し悪しは車両の性能と品質を決定する。牽引システムは列車の積載能力と安定性を決定し、ネットワーク制御システムは列車の運行を指揮・コントロールするものだ。
中国北車大連電牽開発センターは中国における重要な牽引・ネットワーク制御システム開発機関であり、大出力電気機関車、高速列車、都市軌道交通車両などの牽引・ネットワーク制御システムの研究開発を担当している。大連電牽開発センターが高速列車市場に進出して以来、今回が初の大規模プロジェクトとなる。