2012年04月02日-04月06日
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科学調査船「雪竜」、南極から凱旋帰国

2012年04月06日

 中国の科学調査船「雪竜」は北京時間5日午後9時ごろ上海の長江河口に到着した。8日に上海・浦東にある中国極地調査国内基地の埠頭に到着する予定。雪竜は約5カ月、2.8万海里余りにわたる南極への旅を終え、ついに凱旋帰国を果たした。新華網が報じた。

 雪竜は昨年11月3日に天津を出航、11月11日に赤道を越えて南半球に入った。11月末に南極中山基地に到着すると、中山基地および長城基地の貨物の荷卸を終えた。各観測任務を終えた第28次南極観測隊の越夏チームと中山基地の第27次越冬チームは今年3月6日に雪竜に乗り、中山基地付近の海域から帰国の途についた。

 3月24日、雪竜はオーストラリア・フリーマントル港で最後の物資補給を終えた後引き続き北上し、北京時間3月30日の早朝に再び赤道を越えて北半球に戻った。2度目に赤道を越える時、観測隊員らは赤道越えを記念する凱旋パーティを開き、159人の隊員らは雪竜で楽しい夜を過ごしたという。

 第28次南極観測隊は長城基地・中山基地・崑崙基地という3つの基地で観測を行い、雪竜は無事に計163日間の航行任務を終えた。雪竜は太平洋・大西洋・インド洋の3大大洋を横切り、強い風と波で知られる西風帯を4回にわたり通過、基準子午線を2回越え、12のタイムゾーンを通過し、総航程は2.8万海里あまり(うち氷区は3900海里余り)にのぼった。

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