2012年04月09日-04月13日
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国産のGPSラジオゾンデ、インドに輸出

2012年04月10日

 中国航天科工集団公司が9日に公式サイトで明らかにしたところによると、中国航天科工二院23所が自主開発したGPSラジオゾンデがこのほど、インド気象局による納品検収に合格した。中国のラジオゾンデが海外に輸出されるのは今回が初めてであり、これにより国産ラジオゾンデの国外市場が開けたこととなる。

 中国航天科工二院23所の北京長峰声表面波公司は2010年、国内の比較観測で幾度も好成績を収めたことから、中国代表として世界気象機関(WMO)主催の第8回ラジオゾンデ国際比較観測に参加し、アジア1位、世界5位の成績を収めた。中国のほかドイツ、南アフリカ、フランス、日本、スイス、フィンランド、米国、韓国などが参加したこの比較観測で、中国の製品は各観測任務を高精度でこなし、評価を得た。

 このたび引き渡された製品は、地上受信システム6台とラジオゾンデ4000台。それぞれインドの気象台5カ所で使われる。

 航天科工二院23所の関係者は、インド側が独立かつ安全にGPSラジオゾンデを使用できるようにするため、インドの各気象台を訪れ、2度にわたり高層気象観測試験を実施する予定。

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