中国科学院合肥物質研究院はこのほど、同院のプラズマ物理研究所がこのほど、国際熱核融合実験炉(ITER)計画に向け、初の補正コイル(CC)導体を生産したことを明らかにした。同部品は中国が担当するITER調達任務のうち、重要部品の1つ。新華社が12日に報じた。
中国ITER執行センターの羅徳隆副主任によると、超伝導導体はITERのコア部品の1つで、8つの種類がある。ITERの参加7カ国のうち6カ国が導体の製造任務を担当しており、中国は6種類の製造を担当している。
ITERは米国、フランスなどが1980年代に提唱し開始した総工費46億ユーロのプロジェクトで、世界初の熱核融合実験炉を建設し、人類のために莫大なクリーンエネルギーを生み出すことが目的。このプロセスは太陽がエネルギーを生み出すプロセスと酷似しているため、「人工太陽」とも呼ばれている。中国は参加7 カ国の1つで、 ITER装置の調達の10%を担っている。