遺伝子組み換え食品の健康への影響に関する問題は近年絶えず論争の的となってきた。農業部科学教育司の石燕泉司長はこのほど、「輸入が認可された遺伝子組み換え生物は、いずれも厳格な環境安全・食用安全審査を経ており、安心して食することができる」と表明した。国際金融報が23日に報じた。
石司長は次のように述べた。
中国が認可する遺伝子組み換え作物は2種類に分けられる。
1つ目は商業化される遺伝子組み換え食用農作物で、農業部はこれまでに抗ウイルスピーマン、耐貯蔵トマト、抗ウイルスパパイヤの3品目の商業化を認可している。また、2009年には抗虫遺伝子組換え稲とフィターゼ遺伝子組換えトウモロコシの安全証書を発行しているが、これら2品種はまだ商業化されていない。
2つ目は、加工原料として輸入される遺伝子組み換え農作物で、大豆、トウモロコシ、菜種など。最も多いのが遺伝子組み換え大豆で、昨年の輸入量は5千万トンあまりに達した。菜種、大豆などは主に食用油に加工される。中国はこれまでに遺伝子組み換え大豆5品目、遺伝子組み換えトウモロコシ13品目の輸入安全証書を発行している。
利用および輸入が認可された遺伝子組み換え生物は、いずれも厳格な環境安全・食用安全審査を経ており、安心して食することができる。