2012年04月23日-04月27日
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中国、スパコンの利用水準は世界トップクラス

2012年04月24日

 国家スーパーコンピュータ天津センターの劉光明主任は23日に行われたスーパーコンピュータ「天河1号」の利用状況に関する記者会見において、「天河1号は現在、幅広く利用されている世界のスーパーコンピュータのうち、最も演算速度が早いシステムであり、中国のスパコン利用水準は世界トップクラスの仲間入りを果たした」と述べた。新華網が24日に報じた。

 天河1号は国防科技大学が開発した、中国初のペタFLOPS級スパコンだ。ピーク時の演算性能は毎秒4700兆回、計算回数は毎秒2566兆回で、2010年11月のスパコン計算速度世界ランキングでは世界一となった。

 2010年11年、天津センターで同システムの全面的な利用がスタートしてからわずか1年あまり、天河1号はすでに▽石油探査▽バイオ医薬▽アニメ・映画・テレビのレンダリング(映像生成)▽ハイエンド機器製造における設計とシミュレーション▽地理情報--という5つの応用プラットホームを構築し、石油探査、バイオ医薬、航空宇宙、ハイエンド機器製造、土木設計、天気予報、海洋環境、新エネルギー、新材料、基礎科学研究、アニメ・映画・テレビのレンダリングなど様々な重要分野に向けサービスを提供しており、平均利用率は60%から70%と、世界トップクラスに達している。

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