2012年04月23日-04月27日
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中国SNSユーザーが3億人に、新たな消費トレンド形成

2012年04月26日

 米大手コンサルティング会社のマッキンゼーは25日、「2011年末現在、中国のSNSユーザー総数は3億人に達した。中国は世界で最も多い、最もアクティブなSNSユーザーを有する」とする報告書を上海で公開した。中国新聞社が伝えた。

 同報告書「中国SNS--消費の新時代」は、5700人の中国人ネットユーザーを対象とした調査研究であり、中国人消費者のSNSおよびネット利用行為に特化した中国初の調査報告書である。

 中国ネットユーザーの増加率は世界一となっている。2011年12月現在、中国のネットユーザー数は5億1300万人に達した。ドイツは6700万人、インドは1億2100万人、米国は2億4500万人。中国人ネットユーザーの半数以上は、1週間に12時間以上ネットを利用すると回答した。

 マッキンゼーの調査によると、大中都市の市民のSNS登録率は95%に達した。調査対象者の91%は、過去6ヶ月以内にSNSに登録したと回答した。この比率は、日本の30%、米国の67%、韓国の70%を大きく上回った。

  SNSユーザーの急増に伴い、新たな消費ブームが生まれている。各企業と商品の多くは、SNSを戦略決定の重要情報源としている。うち、SNSが中国消費者の購入決定に与える影響力は、その他の国家や地区を大きく上回る。

 ある中国人ユーザーは、「SNSで取り上げられた商品の購入を検討する可能性が高い。知り合い・友人がSNSで推薦した商品やサービスを、実際に購入する可能性も高い」と回答した。

 同調査はまた、中国大陸部のサイトがSNS利用の主流となっているとした。中国人ユーザーは、1日当たり約46分をSNSに費やしているという。一方、米国人ユーザーは37分、日本人ユーザーは7分のみとなった。

 またSNSの種類により、利用者の構成に変化が生じている。例えばミニブログを好む消費者の多くは所得水準が比較的高く、月収が8000元(約10万4000円)以上に達し、その多くが大都市に居住している。

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