2012年04月23日-04月27日
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中国、希少な漢方薬材料の代替物を研究

2012年04月27日

 国家中医薬管理局の王国強局長は26日、国務院新聞弁公室が行った記者会見において、「中国は現在、絶滅危惧種を用いた漢方薬材料の代替物に関する研究を積極的に行っている」とした。新華網が27日に報じた。

 王局長は以下のように述べた。

 国の関連部門は希少な漢方薬材料の代替物の問題を高く重視しており、研究を強化するべく多額の資金を投じている。しかし、珍しく貴重な材料は、それ自体が数種類の薬剤を調合したものであり、1つの成分や化学成分で効果を出しているわけではない。このため、研究は難しく、時間もかかる。

 かつて、人工の牛黄(牛の胆石)が天然の代替物となるかどうか試したことがあったが、人工物は天然と大きく異なることがわかった。人工の麝香(雄のジャコウジカの麝香腺分泌物)も長年の実験の結果、ある程度の進展は得たものの、天然に取って代わることはできていない。

 科学研究にはプロセスが必要だ。このプロセスを我々は以下の2方面から進めていく。1つは積極的かつ広範囲に動物を保護し、薬用のニーズを満たすこと。もう1つは、積極的に研究を速め、より良い人工代替物を発見することだ。

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