2012年05月01日-05月04日
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衛星測位システム「北斗」 衛星2基の打上げ成功

2012年05月02日

 中国は4月30日4時50分、キャリアロケット「長征3号乙」を使い、西昌衛星発射センターから2基の測位衛星「北斗」を同時に打ち上げ、予定の軌道に投入することに成功した。衛星測位システム「北斗」の構築において、1つのロケットで2基の衛星を打ち上げたのは今回が初めてであり、中国が2基の中高軌道衛星を同時に打ち上げるのも初となる。人民日報が1日に報じた。

 今回打ち上げられたのは北斗システムにとって第12、13基目にあたるネットワーク衛星。これらの衛星の打ち上げ成功は、北斗システムのサービス範囲拡大と測位精度の向上にとって重要な意義を持つ。

 北斗システムは2011年12月27日に正式な試験サービスを開始して以来、システム構築と応用普及を同時進行で進めており、すでに交通運輸、気象、漁業、林業、電気通信、水利、測量などの分野に応用され、経済・社会的利益を生んでいる。

 中国は今年中にさらに3基の北斗衛星を打ち上げ、性能を高め、サービス範囲を拡大する。北斗システムの「3段階」の発展計画によると、2020年をめどに30基あまりの衛星からなる北斗システムが完成する予定。

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