注目を集める中国のクラウド産業発展国家計画「中国雲」がこのほど国務院の認可を受け、まもなく発表される見通しだ。同計画には、第12次五カ年計画（2011-2015）期の中国クラウド産業の発展構想、重点任務、技術路線、サポート体系などの内容が盛り込まれる。権威ある機関の予測によると、クラウドコンピューティングは大型コンピュータ、パソコン、インターネットに続く第4次IT産業革命となる。中国のクラウドコンピューティング産業チェーンの生産高は、3年後には2千億元に達すると見られている。経済参考報が4日に報じた。
科技部は研究報告の中で、「クラウドコンピューティングは第4次IT産業革命となるだろう」と指摘した。
クラウドコンピューティングはインターネットをベースとしたスーパーコンピューティング?モデルだ。グリッド・コンピューティング、 ユーティリティー・コンピューティング、ソフトウェア・サービスなどの発展を通じて進化してきたものであり、次世代のインターネット?コンピューティング、次世代のデータセンターを代表している。
関連機関の予測によると、世界のクラウドコンピューティング市場は年28％の割合で急速に成長している。IT専門調査会社IDCの予想では、今後3年間で世界のクラウドコンピューティング分野の新規事業収益は8千億ドルに達する見通しだ。現在、世界の各IT大手が競ってクラウド分野に参入しており、将来の市場規模および産業発展の見通しは明るい。
国家発展改革委員会、財政部、工業情報化部はこのほど、国家特別資金によるクラウドコンピューティング事業の支援を認可した。3機関はクラウドコンピューティング試行都市5都市において、12の重点プロジェクトを選出、資金規模は15億元に達する。