2012年05月07日-05月11日
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神舟9号を打ち上げるキャリアロケット、発射場に到着

2012年05月11日

 宇宙船「神舟9号」に遅れること1カ月、キャリアロケット「長征2号F」がこのほど酒泉衛星発射センターに到着した。ドッキング目標機「天宮1号」と神舟9号による有人ドッキング任務に向けた準備作業は順調に進んでいる。京華時報が11日に報じた。

 中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は10日、神舟9号の打上げに使われるロケット「長征2号F」が9日、酒泉衛星発射センターに到着したと明らかにした。今後は組立てや検査などの関連業務が行われるという。

 長征2号Fは中国航天科技集団公司傘下の中国キャリアロケット技術研究院が開発したもので、前回神舟8号を打上げたロケットと比べて、数十カ所の技術改良が行われており、信頼性・安全性がより高まった。

 酒泉衛星発射センターではこれまでに発射場の施設・設備の全面的な検査・点検を行ったほか、職員の訓練を実施し、すでに有人ドッキング任務を実施する能力を備えている。

 交通運輸部が明らかにしたところによると、同部は今回の任務に向け、9千キロワットの特別救助船4隻、救援航空機4機を派遣し、神舟9号の海上救援業務を担当する。

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